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理論的には、経絡が整えばどんな不調でも改善します。

しかし、経絡指圧で治療しても、全ての患者様が順調に改善するとは限りません。

その理由として、主なものが2つあります。

1つ目は、経絡を整えることより、悪癖で歪みをつくることが勝ってしまう場合です。

例えば、経絡指圧で肝経(肝臓をコントロールしている)を整えても、患者様がお酒を浴びる程のんでいては改善しません。

治療家は歪みの原因をみつけだし、指導を行う必要があります。

2つ目は、経絡の歪み(ツボ)が深すぎる場合です。

この場合、直接ツボに治療は出来ません。

直接治療出来ない場合は、別の場所にあるツボを治療していきます。

このツボの治療が終わると、別の場所にツボが出てきます。

これを玉ねぎの皮をむくように繰り返していくと、最初のツボが浅い場所まで出てきます。

ここでやっと不調の原因を治療できます。

深いツボを治療出来る治療家ほど、効率良く行えます。

 

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経絡指圧の運動法

経絡とは、簡単にいうと筋(スジ)のことです。

経絡は12種類に分けることができます。

頭のてっぺんから足の先まで、全身くまなく12種類のどれかが通っています。

1つ1つの経絡をみても、走行が若干変わるものの全身くまなく通っています。

そして、通り道にあるあらゆるものをコントロールしています。

例えば、胃を通る経絡は、胃をコントロールします。

12種類の経絡で内臓、ホルモン、血液、神経、筋肉、感覚器など体の全てをコントロールしています。

さらには、精神的なものまでコントロールしています。

経絡は「人間の全てをコントロールしている」といっても過言ではありません。

理論的には、経絡が整えば「どんな不調でも改善する」ということになります。

*経絡には奇経脈もありますが、ここではふれません。

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経絡って何?

骨盤(仙腸関節)の動きの不調は、腰痛や脚のしびれを引き起こす原因になります。

数ある骨盤調整法の中でも、特に効果の高い施術法としてAKAがあります。

AKAとは医師の故博田節夫先生が開発した施術法です。

非常に繊細な技術と感覚を働かせ、骨盤(仙腸関節)をミリ単位で動かしていきます。

例えるなら、サビついた蝶番に油をさし、少しづつ動かしていく感覚です。

骨盤(仙腸関節)は左右約4cmの大きな関節ですので、細分化して施術していきます。

施術の際、力を入れすぎると関節は固まり、動いてくれません。

関節が動く方向も、関節(面)の形などにより、個人差があります。

それらを踏まえたうえで、関節をやさしく誘導していきます。

AKAを正確に行うことで、長年の腰痛が劇的に改善する方も多々いらっしゃいます。

体を動かす際、骨盤(仙腸関節)の動きは非常に重要です。

骨盤の動きが悪くなると、体中のあらゆる関節の動きに悪影響を及ぼします。

骨盤(仙腸関節)が引っかかって動かなくなった状態が「骨盤がズレている」ということです。

腰痛の方の多くが、この状態になっています。

骨盤のズレは、大きく2種類に分けることができます。

1種類目は、骨盤の動き自体は正常だったのが、何かの拍子に骨盤が引っかかった状態。

この場合は、骨盤調整を行うとすぐに良くなります。

2種類目は、骨盤の動き自体が悪くなっていて、引っかかっているのが当たり前になっている状態。

この場合は、骨盤調整を行っても簡単には良くなりません。

例えるなら、ドアの蝶番がサビついて動かなくなった状態です。

慢性痛の多くの方が、この状態になっています。

このタイプの方は、1種類目のタイプの方より治療が長引く傾向があります。

しかし、このタイプの方は骨盤の動きが改善すると、生活の質が劇的に向上することもあります。

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腰痛と経絡

陸上の100メートルの世界記録保持者、ウサインボルトは背骨をしなやかに動かしながら走ります。

背骨はあのように、しなやかに動くものなのでしょうか?

実際、骨格調整で背骨1つ1つを動かしてみると、人によってかなりの差があります。

全く動かない方も、珍しくありません。

背骨の動きを経絡の観点から考察してみます。

背骨の動きに最も影響を与えているのは、背骨のすぐ脇をとおっている経絡(筋)です。

この経絡は自律神経(リッラクスしていると働きが良くなる神経)と密接な関係があります。

よって、この経絡は普段から緊張や不安が大きい方は、弱りやすい傾向にあります。

当然、この経絡が弱れば背骨の動きは悪くなります。

背骨をしなやかに使うには、歯をくいしばってがむしゃらに訓練しても、意外と上手くいかないものです。

日本人は、普段の練習(生活)からもっとリラックスが必要なのかもしれませんね。

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背骨(胴体)と短距離走

スポーツにおいて最も重要な筋肉はインナーマッスルといっても過言ではありません。

インナーマッスルとは、背骨の前側(おヘソの少し上)と骨盤から始まり、脚の付け根についている筋肉です。

姿勢の維持、ボディバランスなど重要な役割をはたします。

そして体の中心にある筋肉ですので、小さな力と動きで、大きな力と動きをうみだします。

インナーマッスルからの力を胴体、、四肢(腕、脚)に連動して伝えることが出来れば、しなやかで力強い動きができるようになります。

インナーマッスルを効率的に使うためには、骨盤の動きが重要です。

骨盤(仙腸関節)が(後)上方、(前)下方に動く際、インナーマッスルも動いています。

骨盤がスムースに大きく動いているときは、インナーマッスルを効率に使えていることになります。

骨盤の動きを良くしたうえで、インナーマッスルを強化すれば、スポーツはもちろん
、あらゆるシーンで1ランク上の動きができるはずです。

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胴体と骨盤

胴体の動きは以下の3種類に分類されます。

(1)丸める、そらす (2)側屈 (3)捻じる

骨盤(仙腸関節)は(1)(2)(3)の動作に対応した動きをしています。

すなわち、骨盤は動作の種類によって違った動きをしているのです。

骨盤は、人によって動かしやすい方向と、動かしにくい方向があります。

それは骨盤の関節(面)の形によって、大きく影響をうけます。

この骨盤の動きの質が、適性のあるスポーツ、プレースタイルなどにも影響を与えています。

例えば、黒人は腰(椎)のカーブが大きく、骨盤(仙腸関節)は前後に動きやすい傾向にあります。

日本人は、腰(椎)のカーブが小さく、骨盤(仙腸関節)は上下に動きやすい傾向にあります。

短距離走で日本人が黒人に勝てないのは、このことが関係しているのかもしれません。

準備運動に骨盤体操を取り入れ、胴体の動きを高めてみて下さい。

今までと違った動きが出来るはずです。

経絡治療ではツボを1ヶ所圧しただけなのに、患者様の症状が劇的に改善することがあります。
原理を説明しますと

体のあらゆるところに道路(経絡)がとおっています。

道路(経絡)が順調に流れていないと渋滞を起こします。

この渋滞を起こしているところが「患者様の症状」ということになります。
渋滞を起こすには原因があるはずです。

そこで渋滞を起こしている原因である、最も大きな道路の陥没(経絡の歪み)を見つけます。

その道路の陥没を効果的に整えてあげれば、渋滞(症状)は一気に解消することがあるのです。
実際、指圧の技術より原因をみつけることの方が難しかったりするんですが・・・

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ツボの先端を捉えるコツ
ツボの先端

スポーツで理にかなった動きをするには、胴体の動きが重要です。

試しに、プレー中のアスリートの写真を用意して、胴体以外を隠してください。

胴体だけでも、意外とその選手のレベルがわかるものです。

実は胴体の動きには3種類しかありません。

3種類とは (1)丸める、そらす (2)側屈 (3)捻る です。

この3種類の動きを、しなやかに四肢に連動させることが、上達のコツになります。

この3種類の動きに大きな影響を与える関節があります。

それは骨盤の関節(仙腸関節)です。

巷でよく聞く「骨盤がズレてる」とは、この関節のことを言っています。

骨盤の動きが制限されると、胴体の動きも制限されることになります。

骨盤の動きは、スポーツをするうえで、とても重要になります。

ツボの先端は、頭で考えてさぐっていては捉えることは出来ません。

故増永静人先生の言葉を借りると、「原始感覚を働かせる」ことが重要になります。

言い換えれば、「我をなくして施術する」ということです。

「患者様を治してやろう」とリキむと上手くいきません。

それは、我が働きすぎているからです。

症状を改善させるのは、患者様自身の自然治癒力です。

それを理解し、リラックスしつつ真剣に施術する。

このような態度で施術すると、ツボの先端を捉えることができます。

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究極のつぼ?
ツボの先端