経絡指圧の運動法の一つに「関節を動きやすい方向へ誘導して、動きが止まる部位で筋をやさしく伸ばす」手技があります。
経絡の理論では、弱っている筋(虚している経絡)は関節を引き込みます。
そこで、関節を動きやすい方向へ誘導して、「ハマる」部位でしばらく止めます。
すると弱っている筋が強くなり、バランスが取れ、動きにくい方向への動きも改善されます。
この理論は、オステオパシーの「カウンターストレイン」の理論を説明できます。
カウンターストレインは、痛みが楽になる姿勢を90秒ほど保つことで、筋肉をゆるめます。
更には操体法の「体の痛みがない気持ちの良い方向に動かし、抵抗を加えることで体のバランスを整える」理論も説明することができます。
優れた治療法はアプローチ方が違うだけで、意外と共通点が多いものですね。
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