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経絡指圧は心身をリラックス状態、すなわち休息の状態に導きます。

よって、スポーツ(競技)の直前や合間に行うと、心身が休息状態に導かれ、良いプレーが出来ません。

では、スポーツ(競技)の直前や合間に、身体をゆるめたいときは、どうしたら良いのでしょうか?

スポーツマッサージのように、リズミカルに身体をもみほぐします。

心身をほどよい緊張状態に導いていくために、リズミカルに刺激をあたえていきます。

もちろん選手自身で行う準備運動も同様です。

スポーツ(競技)の直前や合間は、ゆったりと筋肉を伸ばして止めるストレッチは向いていません。

もう少し動的な準備運動のほうが、心身をほどよい緊張状態に導いてくれます。

逆に、スポーツ(競技)終了後、回復を早めるには「経絡指圧」や「ゆったりとしたストレッチ」が有効です。

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疲れのとりかた

合気道の基本の一つに「皮膚のゆるみをとって、気を誘導する」技術があります。

例えば、相手の手首を持ち、相手を動かしたい方向(皮膚が動く方向)に皮膚のみを動かします。

こうしてから技をかけると、技がかかりやすくなります。

皮膚のゆるみをとるとは、相手に触れているポイントは引っ張らずに、全身の皮膚を動かします。

全身の皮膚を動かすことで、全身の気を誘導するのです。

皮膚のゆるみをとる際、手の力はいれません。

手に力がはいると、引っ張ってしまい、気を誘導することが出来ません。

四肢の力は抜き、ヘソの下(丹田)を中心に手に力を伝えます。

こうして投げられると、とても気持ちが良いものです。

経絡指圧でも考え方は同じになります。

受け手の皮膚のゆるみをとり、術者の丹田の力を手に伝える指圧は、とても効果的です。

勿論、こうして圧されると、とても気持ちが良いですよ。

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両手操法

経絡指圧の運動法の一つに「関節を動きやすい方向へ誘導して、動きが止まる部位で筋をやさしく伸ばす」手技があります。

経絡の理論では、弱っている筋(虚している経絡)は関節を引き込みます。

そこで、関節を動きやすい方向へ誘導して、「ハマる」部位でしばらく止めます。

すると弱っている筋が強くなり、バランスが取れ、動きにくい方向への動きも改善されます。

この理論は、オステオパシーの「カウンターストレイン」の理論を説明できます。

カウンターストレインは、痛みが楽になる姿勢を90秒ほど保つことで、筋肉をゆるめます。

更には操体法の「体の痛みがない気持ちの良い方向に動かし、抵抗を加えることで体のバランスを整える」理論も説明することができます。

優れた治療法はアプローチ方が違うだけで、意外と共通点が多いものですね。

 

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なかなか改善しない患者様へのアプローチ法

患者様が来院した際、歩く姿勢などで身体のバランスを診ます。

「左右のどちらに傾いているか?」

「前後のどちらに体重が乗っているか?」

「身体は捻じれていないか?」などを診ていきます?

勿論、そのあと問診や触診(切診)などをして治療していきますが、最初の見立てはとても重要になってきます。

例えば、 「インナーマッスル(お腹)の過緊張が原因」の腰痛の方が来院したとします。

もし術者が、その見立てがなく背中や腰ばかり治療していると、前後(お腹と腰)のバランスが更に崩れてしまいます。(お腹の緊張UP、腰の緊張down)

そうなると腰痛は改善するどころか、逆に悪化していまいます。

見立てしないで治療を行なうと、このようなことが起こり得ます。

患者様の姿勢、身体のバランスを診て「この方はどこが原因で、どこに負担がかかっているのか」という見立てはとても重要です。

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美しい姿勢

東洋医学の観点からすると、姿勢の崩れは、経絡の歪みが引き起こしています。

弱っている経絡が背骨を引き込むことで、姿勢が悪くなります。

その経絡の歪みが大きいほど、姿勢は悪くなります。

こうなってしまうと少々意識したぐらいでは、姿勢は良くなりません。

経絡は12種類に分けることができますが、そのうち「どの経絡の歪みが大きいか」によって、姿勢の崩れ方が決まってきます。

どの経絡の歪みが大きいかによって「腰が曲がる人」「背中が丸くなる人」「顔が前に出てくる人」といような個人差がでてくるのです。

根本から姿勢を良くするためには、経絡を整える必要があります。

そのためには、自分の弱い経絡(体質、気質)を把握することが重要です。

そのうえで、経絡の歪みを整えて、身体の中心に軸のある美しい姿勢を身につけたいものですね。

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身体のバランスと見立て

ツボを圧すと、その周りや四肢に響きがおこることがあります。

それは、不調の原因である「滞った気」が排出されるサインです。

例えば、ぎっくり腰の方のお腹のツボを圧すと、腰の痛い部分に響くことがあります。

経絡の歪みが浅い方だと、これを丁寧に行なうだけで、腰の痛みが半減します。

腰の「滞った気」が排出されることで、症状が改善されるためです。

実際の治療はこれだけでは終わりませんが、不調の部位の「滞った気」を排出することができれば、症状は改善します。

ただ受け手の負担の大きい治療法ですので、やみくもに行なうのは危険です。

有効な治療法ほど、逆に悪化させる可能性を含んでいるものです。

そのことを理解し、きちんとした心構えで治療にあたらなければいけません。

 

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経絡の響き

地球上で一番速く走る動物はチーターです。

チーターは背骨(胴体)をしなやかに動かし、その力を脚に伝えて走ります。

最高時速100Kmを超えるそうです。

人類史上、一番速く走る人間はウサインボルトです。

ボルトも背骨(胴体)を歴代の誰よりも、しなやかに動かして走ります。

背骨(胴体)の動きをインナーマッスル、骨盤と連動させて脚に伝えています。

走るための要素を、高いレベルで連動させて走るのは至難の業です。

少しでも体が硬くなったり、バランスの崩れがあると上手くいきません。

そのためには、高いレベルのリラックスが必要になってきます。

ボルトがスタート前、おどけた表情をしているのは、意識的にしているのかもしれません。

本番に弱い方は、少しおどけた方が上手くいくかもしれませんね。

*ボルトの背骨(胴体)は、前後だけでなく、左右にも動いています。

一般の方は、怪我につながる可能性がありますので、マネしないで下さい。(マネは無理かな)

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背骨と経絡

経絡指圧が上達してくると、普通に圧しただけなのに、患者様から「圧していないところに響きを感じる」と言われることが増えてくると思います。

響きとは、経絡の歪みの原因である「滞った気」が排出されるときに起こる現象です。

例えば、肩のツボを圧したとき、ツボの周りに痛快な感覚がひろがったり、腕から指先にかけてビリビリしたりする現象をいいます。

このようにツボを響かせることで「滞った気」を排出すれば、経絡は整い、不調は改善されます。

「滞った気」を排出するには、ツボを響かせる技術が重要です。

この技術が正確に行えるようになると、今までなら太刀打ちできなかった症状にも、効果的な治療ができるようになります。

そのためには、経絡指圧の基本をマスターすることが必須です。

一流のアスリートは運動する際、体をバランス良く使います。

一方、素人は余分なところに力がはいるため、筋肉の疲れ方が偏ってきます。

疲れの回復のスピードは、偏った疲れ方をしているほうが遅くなる傾向があります。

しかも偏った疲れ方をしていると、怪我もしやすくなります。

このような場合、どのようにしたら早く回復できるのでしょうか?

まず、疲れの偏りを減らす必要があります。

一人でできる方法は、疲れの少ない筋肉を少し疲れる程度に使うことです。

そうすることで、疲れの偏りが減り、回復のスピードがあがります。

疲労回復が目的の経絡指圧でも、疲れの偏りを減らすことが重要になってきます。

疲れている筋肉には、やさしめでゆっくりとした指圧をおこないます。

疲れの少ない筋肉には、強めでリズミカルな指圧をおこないます。

そうすることで、効率良く疲れを回復させることができます。

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試合前に心身をほどよい緊張状態に導くために

経絡を歪ませる原因は、生活での悪癖です。

悪癖とは食毒、ストレス、悪い姿勢、冷え、運動不足などの生活習慣をいいます。

悪癖を長い間続けていくことで、経絡の歪みは深くなっていきます。

これが不調の原因になっており、経絡の歪みが深いほど不調も深刻なものとなっていきます。

どうしたら深い歪みを整えていけるのでしょうか?

歪みの原因をみつけだし、それを正していくことです。

深い歪みをつくるほどの悪癖は、簡単に正していけるものではありません。

しかし、歪みの原因を的確にみつけ、正すことができれば、奇跡的な改善も夢ではありません。

人によって、生まれつき弱い経絡、強い経絡があります。

言い換えれば、「体質、気質が生まれつき、ある程度決まってくる」ということです。

自分の弱い経絡(体質、気質)を把握することが、経絡を整えるうえでは重要になります。

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経絡の歪み