東洋医学(経絡指圧)では、治療法を決定することを「証診断」といいます。
すなわち、証診断とは「どの経絡を指圧すれば、受け手の自然治癒力を喚起させることができるのか」を診立てることになります。
証診断で選定される経絡は「最も気が不足している経絡」であり、「最も気を必要としている経絡」になります。
全ての経絡はつながっていますので「最も気が不足している経絡」の気が、指圧によって満たされると、全ての経絡が整います。
結果、自然癒力が喚起され、不調が改善していきます。
証診断は、経絡指圧の核となるものであり、その有無が民間療法との違いになります。
頭で理解しようとしているかぎり、マスターするのが非常に困難な技術です。
経絡指圧がその効果の割に広まっていないのは、この証診断の難しさにあると思います。
私も経絡指圧普及会にて教えて頂いたときは、頭で理解しようとしすぎて、コツをつかむのにかなりの時間を費やしました。
次回は、証診断のやり方を書いてみたいと思います。