諸説ありますが、経絡の起源は中国で、足つぼの起源はアメリカと言われていす。
「経絡上のツボは点」で「足つぼでは反射区とよばれる面」が施術ポイントになります。
これらの点から経絡と足つぼは、当たり前のように全く別物として扱われています。
しかし、足つぼの施術法は、東洋医学の「部分は全体を含む」という理論と一致します。
もしかしたら「足つぼは、経絡の理論で証明できないか?」とか「足つぼは、経絡の一部ではないのか?」と、考えてみたこともあります。
しかし調べるほど、両者の相違ばかりが際立つ結果となってしまいました。
興味深い相違がいくつかありましたので、書いてみたいと思います。
(1)「足つぼは、胃のツボを圧すと、胃単体に効きます。」
一方、「経絡の胃経のツボを圧すと胃だけでなく、もっと広い範囲(肩こりや口角炎などの治療や、精神面にも影響を与える)に効きます。」
(2)同一の経絡の離れた2点を圧しますと、同質感(経絡の共感)を感じることが出来ます。
一方、足つぼの反射区と経絡の2点を押しても思うような同質感は得られませんでした。
このような点から、やはり「足つぼは経絡の一部である」とは簡単には言えませんでした。
次回は、「足つぼ」が「経絡」に与える影響にも言及したいと思います。