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経絡からみた病因、養正法(5)

労倦(脾、胃経の滞りが原因)

「働かざるものは食うべからず。」

これは道徳的な戒律のことではありません。

近代生活は必要エネルギー以上の過食を、偏心または偏食のゆえに、知らぬうちにしているのです。

 

ただ命長らえて自分の欲望を満足させるためだけに、食事療法をしている人は、正食を誤ります。

そのうえ食物を吸収、消費するための正働にも欠けてきます。

 

全身的に心身調和したした働きをすることが、健康の基礎であり、正しい生活です。

過労も倦怠も、ともに誤った欲望によるものであり、脾胃の消化機能低下をもたらすものです。

 

{参考文献} 増永静人著 「家庭でできる指圧」