労倦(脾、胃経の滞りが原因)
「働かざるものは食うべからず。」
これは道徳的な戒律のことではありません。
近代生活は必要エネルギー以上の過食を、偏心または偏食のゆえに、知らぬうちにしているのです。
ただ命長らえて自分の欲望を満足させるためだけに、食事療法をしている人は、正食を誤ります。
そのうえ食物を吸収、消費するための正働にも欠けてきます。
全身的に心身調和したした働きをすることが、健康の基礎であり、正しい生活です。
過労も倦怠も、ともに誤った欲望によるものであり、脾胃の消化機能低下をもたらすものです。
{参考文献} 増永静人著 「家庭でできる指圧」