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経絡からみた病因、養正法(6)

外邪(心包、三焦経の滞りが原因)

五毒による五臓の疲れは、外部に対する抵抗力も弱くしますから、いろいろな病毒の侵入を許すことになります。

こうしたとき、たんに病毒のみを攻撃しても、その効果は知れたものです。

心包、三焦のリンパ、漿膜系統はこうした外邪にたいする、防御の働きをしています。

 

(1)~(6)の6因、6養のどれもが、健康の維持には大切で、一つが欠ければ当然、他にも影響をおよぼします。

このなかで根本的病因をつかんで、そこから補う手当をしていくことが、医療の正しいあり方です。

 

「上工(名医)は未病を治す」という名句が漢方の古典にあります。

「予防医学とは、やたらに薬を飲んだり、予防接種をして、あてのない防備に奔走することでなく、ちゃんと個人の疲労を取り除いておくことだ」と先人は教えているのです。

 

{参考文献} 増永静人著 「家庭でできる指圧」